絶対ない内定 2020

24歳無職の男が人生\(^o^)/オワタからの社会復帰を目指すだけのブログ。

台風19号とう〇こ

【重要なお知らせ】

丁寧語調の文章を書くのすら億劫になったので、誠に勝手ながら今回から「だ・である」調の語尾にさせて頂きます。異論は一切受け付けませんので悪しからず。

 

 

先日の台風19号で、武蔵小杉の街が手ひどくやられた。

武蔵小杉といえば、ここ最近急速に都市開発が進み、スーモの「住みたい街ランキング」でも毎回上位にランクインしている人気の高い街の一つである。

JRが3線、東急が2線通っており都心へのアクセスも良いため、タワーマンションが立ち並び、いわゆるアッパーミドル階層が好んで住む、セレブの街へと変貌しつつあったそうだ。

 

しかしいかにセレブでも自然災害には勝てなかったようだ。

 

武蔵小杉は多摩川沿いにあるため、土地が低い。そこに台風で降った雨水が溜まって街が冠水したお陰で、タワーマンションの地下にある電気系統がやられてしまった。ところへ増水した多摩川の泥水が下水管を逆流してきたため、下水道管も壊れてしまった。

泣きっ面にオオスズメバチぐらいな騒ぎである。

f:id:jt09hamabenouta:20191027222106p:plain

 

停電と断水になって困るのがトイレ問題である。どうやら武蔵小杉のあるタワーマンションでは、トイレを流すなというお触れが出たという。下水管が壊れたせいで、トイレの水を流すと下の階で溢れるんだそうだ。復旧には1カ月以上かかるという。

 

しかしにんげんだもの、トイレなんかそういつまでも我慢できるものではない。

現代日本においてう〇こをしないのはジャニーズとアイドル声優くらいなもので、用を足して律儀に便所を流す奴が出てくる。無論下の階であふれる。下の階の者にはたまったものではない。文字通りの大問題だ。

 

f:id:jt09hamabenouta:20191027222517j:plain

この大問題で、上の階と下の階の住民同士で大いに揉めているらしい。下の階の奴らよりは数千万円も多く払ってるんだからう〇こぐらい流させろと上の階の者が言えば、下の階の奴らもそれなりに金を払って住んでいるんだから、いくらなんでも他人のう〇こを部屋中にぶちまけられて黙って引き下がれるものかと応戦して聞かない。

 

タワーマンションには、住んでいる階によって学校でいうスクールカーストのような身分階層が存在するという話を聞いたことがある。

nikkan-spa.jp

そんなのは都市伝説の部類だと思っていたが、今回の台風でそれが現実に存在する話だという事が分かった。カースト上位と下位が数千万円もの家賃の差をもって必死になって争っているのは、つまるところう〇こを流す権利だということだ。

台風19号も罪作りな災害だ。

 

この他にも、匿名掲示板で武蔵小杉の蔑称で打線が組まれたり、「ブリリア」なる名前のタワーマンション風評被害が飛び火したりしているようだ。

ブリリアとは東京建物の高級マンションのシリーズ名である。車でいえばトヨタ自動車のレクサスのような要領だ。ブリリアの語源は勿論、ブリリアント(brilliant、光り輝くという意味)である。高級マンションには実に相応しい言葉選びだと思うが、字面だけ見ればいかにも音を立てて漏れそうである。ブリリアだってこんな事に巻き込まれるなんて晴天の霹靂だろう。気の毒の至りである。

 

 

ところで、googleで「武蔵小杉」の後にスペースを入力すると、「武蔵小杉 ざまあ」と予測変換が出る。おそらく、台風一過に急激に検索回数が増えたのだろう。

 

先日ネットニュースで、被災地である武蔵小杉が気の毒がられるどころか嘲笑されるのは、「社会分断」のせいだとする記事を読んだ。

toyokeizai.net

小難しい内容だったからちゃんと理解できているか怪しいが、「武蔵小杉ざまあ」というのは貧富の差に向けられたものというよりは、武蔵小杉のタワーマンション住民を「不愉快な種族」と決め付けて、もはや「同じ人」、つまり助けるべき対象として認識していない事が問題の本質なのだそうだ。

 

そう言われてみれば、最近は社会分断を目にする機会が増えたような気がする。

格差社会」とは2006年の流行語大賞だが、今や「階級社会」に取って代わられつつある。池袋での死亡事故では「上級国民」というネットスラングが一気に脚光を浴びた。「持てるもの」と「持たざる者」の差が広がりつつある証拠なのだろうか。そういう面を見れば、なるほど社会分断は進んでいるのかもしれない。

 

しかし、そもそもこの類いの事件は別に今に始まった話ではない。

第一、人間なんて成功すれば自慢話の一つや二つしたくなるもので、自慢された人間は恨み節の一節や二節歌いたくなるものだろう。そして鼻高々の奴がしくじれば、ざまあみやがれと溜飲を下げる。一概にそんなもんだろう。昔から「人の不幸は何とやら」とは良く言ったものではないか。

 

最近だって、youtuberやインスタグラマー、何をやってるんだかよく分からないIT企業の社長なんかが高級車を買ってこれ見よがしに金持ち自慢をする。アンチがこぞって低評価ボタンを押す。調子に乗って金持ち自慢をしていたインフルエンサーが詐欺にあう、逮捕される、文春砲が炸裂する。鬼の首を取ったかのように罵詈雑言がコメント欄に書き込まれる。親の顔より見た盛者必衰のサイクルである。

 

武蔵小杉にしたって一緒だ。タワーマンション住民なんて金持ちじゃなきゃなれまい。別に自慢などしなくても、自慢げには映るだろう。そこで台風でひどい目に遭わされれば、溜飲を下げるために、あるいは単にストレス解消目的で、「ざまあ」があふれかえる仕組みだ。あふれかえること、まるで下水道が壊れた便所のごとし。

 

 

輪をかけて今回は、不幸の内容が悪かった。

 

う〇こである。

 

下品を承知で書く。

う〇こには、人々を惹きつける不思議な求心力があるに違いない。

小学生男子の好きな言葉堂々1位は、この「う〇こ」という言葉だ。ちなみに2位はち〇こと昔から相場が決まっている。

小学生男子相手でなくとも、う〇こは漢字ドリルをバカ売れさせ、ミュージアムを盛況にする力があるのだ。

 

おそらくだが、今回の武蔵小杉へのバッシングは現代社会の「社会分断」という大仰なものというよりはむしろ、単純に「嫉妬×う〇こ」の奇跡的なマッチングが手頃なストレス解消に使われた、というような感じだと思う。

要は、う〇こに見舞われたのがの尽きだという事だ

 

f:id:jt09hamabenouta:20191026203655p:plain

それに、当たり前の事だが、今回の事件で金持ちも貧乏人もみんな等しくう〇こをする人間だと再認識できるはずだ。タワーマンション住民だろうがホームレスだろうが、みんなう〇こをするし、またう〇こをするためのトイレが等しく必要な存在なのだ。

 

件の記事の言葉を借りれば、「不愉快な種族」だろうが、みんなう〇こをして生きている「同じ人」だという事が、思いがけずして分かったのではあるまいか。

 

ともあれ、武蔵小杉の一日も早い復旧を祈るばかりだ。